イエナ(2)
さて、イエナ後編です。
チェックインできず、コモンスペースのソファで寝ようとしていた私の前に現れたドイツ人。一杯飲もうと出かけた彼オススメのバーは、残念なことに閉店時間。宿に引き返すと、彼は部屋を見て回り、空いているベッドを探してくれた。どうやら4人ドミトリーのようで、下段だったのでありがたく朝までゆっくり休ませてもらった。
翌朝フロントに行き、「すみません、昨日着いたのが遅くて部屋がわからなかったので、あの部屋のベッドを使わせてもらったよ。宿泊代お支払いします。」と言うと、スタッフさんは驚いた顔をした。
「えっ!あの部屋で寝たの?」
「はい、あの部屋で。」(廊下の突き当りの部屋を指さす)
「あの部屋、男性ドミトリーなんだよ。HAHAHA」
( ̄□ ̄;)!!!
私はミックスドミトリーだと思っていたけれど、朝「おはよう」と挨拶すると、同室の男の子たちが皆びっくりした顔で挨拶返してくれた訳がわかった…。今思えば、ひょっとして使わせてもらったベッドは、探してくれた彼のじゃなかっただろうか、とか。そうなら悪かったなぁ。彼もスタッフさんだったかな。
そんなわけで、24時間いたかどうかの短い滞在だったイエナの思い出ナンバーワンは、男性ドミに泊まってしまったということでした。
日中は、目当てのプラネタリウムに入り、光学博物館を見学し、アンペルマンの信号機を見つけて、ああ東ドイツのほうにいるんだなーなどと思ったりしながら、街をのんびり歩いて回った。